コロンボ&香港 (17) キャンディの「仏歯寺」
僕のコロンボ1日目は、「ピンナワラ象の孤児院」、「ペーラーデニヤ植物園」、そして古都「キャンディ」(KANDY)を尋ねるというオーダーメイド・タイプのツアー。
食事の後はいよいよ世界遺産「キャンディ」の町、もちろんその中心となる「ダラダー・マーリガーワ寺院」、通称「仏歯寺」へ参拝です。
f0036857_20542017.jpg

「キャンディ」は標高300メートルほどのなだらかな山々に囲まれた盆地のようなところにあり、スリランカ北部で栄えていたシンハラ王朝が、インドからの侵略者に追われて南下、最後に選んだのがこの地だったと・・・。
周囲の山々が敵の侵入を拒み、イギリスによって滅ぼされるまで300年以上に渡って、シンハラ文化の華がここに咲いたとも・・・、「スリランカで最もスリランカらしいところ」とガイドブックにはありました。
「キャンディ」はかなり小さな町、鉄道駅近くの「ステーション・ロード」に並ぶおびただしい数の商店等を見た後は、さっそくキャンディ湖の畔にたたずむ「ダラダー・マーリガーワ寺院」、通称「仏歯寺」へGOです。
(入り口はご覧のように男女別)
f0036857_2145347.jpg

色鮮やかな旗がひらめく参道を通り奥へ、あ、特徴ある八角形のシンハラ様式のお堂が見えてきました。
「仏歯寺」です。
f0036857_2152057.jpg

「仏歯寺」?仏様の歯?
僕らにはピンと来ませんが、スリランカでは仏歯が王権の正統性の証しなんだそうです。
何でも「大涅槃経」(Mahaparinibbana Sutta)によれば、仏陀(釈迦)の死後、歯は遺骨と同様にインド各地に分割されたと・・・。
「チューラワンサ」(Culavamsa)の記載によると、スリランカには「スリー・メーガワンナ王」(301~328)の治世第9年に「カリンガ」(東インドのオリッサ)から「ブラーマン」の女性が右の犬歯を持ってきたとされ、ダンマチャッカ(法輪堂)で祀ったとのこと。
また「ダータワンサ」(Dathavamsa)によれば、左の糸切り歯が「カリンガ」の王女、「ヘーママーラ」によってもたらされたとも書かれているとか・・・。
f0036857_2152494.jpg

いずれにしてもスリランカでは仏歯が王権の証しとされ、当初は「アヌラーダプラ」、次は「ポロンナルワ」と、王都が移動するとともに仏歯も移動、「仏歯の安置所」で祀られてきました。
それが現在はキャンディのここにあるというわけです。
f0036857_2155298.jpg

毎年、「シンハラ暦」の「エサラ月」(新暦7-8月)には3週間にもわたる「キャンディ・エサラ・ペラヘラ祭」という祭りが開催されます。
行列(ペラヘラ)が主体の祭で、7日ずつ、「デーワーレ・ペラヘラ」、「クンバル・ペラヘラ」、「ランドーリ・ペラヘラ」に分かれて、巡行の範囲が次第に広がっていくんだそう・・・。
「クンバル・ペラヘラ」以降は、仏歯(ダラダー)を載せた象を先頭にして、旧王国を守護する神々(ナータ、ヴィシュヌ、カタラガマ、パッティニ)のご神体(ランアーユダ、剣)をのせた象が、キャンディの市内を行列して巡行すると・・・。
f0036857_2155733.jpg

(これがペラヘラ祭りの時実際に象の上に乗る実物だそうです)
そしてこの奥に仏歯は安置されているそう、スリランカの人たちに交じって僕も僕、家族、そして皆様の健勝を祈ってきましたよ(本当です)。
f0036857_216236.jpg

オレンジ色の袈裟を着た本当のお坊さんも次々に手を合わせに来ます。
で、仏歯は、かつての王国の権威を再現して象徴的な支配秩序を再確認するだけでなく、雨をもたらすともされ、新たな農耕期の始まりにあたっての豊作祈願という農耕儀礼の様相も持っているそうです。
ただし、仏歯が行列の先頭にたつようになったのは、1775年以後のことであり、ペラヘラに仏教的意味を与えようとする国王の意図を以って導入されたとされていて、1948年以後は、シンハラ人の仏教徒の祭りという意識が高まってきているとのことです。
f0036857_2162369.jpg

最近のペラヘラ祭りのきれいな映像がyou tubeにありましたので、参考までに。



(この時期はもちろんこの地域最高の観光シーズンで、見てみたい気もしますが、混み過ぎるかもしれませんね)
f0036857_2164984.jpg

寺の中は土足禁止、ちゃんと靴を預けるところもあって、英語の表記もちゃんとあります。
f0036857_219371.jpg

ここには僕らのような外国人観光客もいますが、圧倒的にはスリランカの敬虔な仏教徒たち。
f0036857_2171648.jpg

彼らは本当に熱心に祈りを捧げています。
f0036857_2171676.jpg

ずっとこのスタイルで手を合わせるカップル。
f0036857_2174279.jpg

こちらはこのスタイルで祈りを捧げます。
f0036857_2174180.jpg

皆さん、思い思いのスタイルで、でも本当に熱心に・・・。
ここ「仏歯寺」は彼らにとってはまさにそういうところ、その大本山なのです。
by shackinbaby | 2013-01-20 00:54 | 旅行 | Comments(8)
Commented by まっつん at 2013-01-19 08:47 x
仏像とか祈り方も国によって感じがだいぶ違うよな
Commented by shackinbaby at 2013-01-19 12:19
>まっつん
本当にそうだね、たとえば大乗仏教の中でも結構国によって感じは違う・・・
Commented by ほまれ at 2013-01-20 00:49 x
仏教は国で大分違いますね…信仰心が高いなぁ〜

話題逸れますが、センター試験の地理Aにて乗り継ぎ客数で空港名を
当てる問題が出題されていました(第2問 問3)。
正直私には難しいです…

shackinbabyさんなら解けるしれませんよ(笑)
東進ハイスクールさんに問題解答がありますのでお時間がありましたら是非w
Commented by shackinbaby at 2013-01-20 09:52
>ほまれさん
問題、見てみましたが、これ、僕は感覚的に分かりました。
アメリカとの乗継が大きなヒントですけど、確かにこれ、受験生にはなあ・・・。
世界の国同士の交流をよく知ってるかと、統計をどう見るかの問題なんでしょうけど、僕は自分の経験と勘からの答えです。
ほまれさん、こんな問題が出たなんてよくご存知でしたね。
Commented by ほまれ at 2013-01-20 18:57 x
受験レベルを越えた複合問題かなと思いました。
統計数よりも空港の「地理条件」から数字を組み合わせて解答させたいのかなという、これを考えた人は正直いじわるですね(笑)

センターの地歴公民は最近時事問題が多いのでちょっとした自分の
知識チェックも兼ねて問題をざっとやってみたりしています。
Commented by Jun@SFO at 2013-01-21 07:08 x
これは1月1日ですか?
スリランカは西暦なのでしょうか、太陰暦(旧暦)なのでしょうか?
Commented by shackinbaby at 2013-01-21 09:29
>ほまれさん
僕、ほかの問題、全然歯が立たないものばかりでしたぁ(泣)。
こんなに知識なくなってるのかと愕然です。
あまりにも出来ない・・・。
Commented by shackinbaby at 2013-01-21 09:29
>Junさん
スリランカのお正月は4月です。
1月1日も new year day ということで一応祝いますが、本当の祝祭は4月です。
なので元旦は平日ですが、ちょっとだけいつもより特別な日という感じのようです。
名前
URL
削除用パスワード


<< 新しい「アメリカン航空」 ボーイング787 >>