コロンボ&香港 (34) 「富臨飯店」で贅沢ディナー
ただでさえ短い滞在時間が、ロスバゲもどきで更に2時間は短くなってしまった今回の香港。
自分の買い物もあるし、奥さんからの頼まれものもあるし・・・。
まずは買い物メモを持ってスーパーマーケットに、そしてその近くにある某ローカル・ブランドの店にも。
後者にはほぼ毎年冬になると出かけていて、そこにその時期だけ並ぶガウンを買いに行くんです。
僕は身長がかなりあるんでサイズがいつも問題なんですが、そこのXLは本当に僕の体にぴったり。
値段は決して安くないのに、とにかく重宝していて、毎冬自宅にいる時はほとんどそれを着ているという代物、それをまた買いに・・・。
ロングのガウンなので畳んでもかなりな分量あるので、今回のようにちゃんとトランクで旅行している時の方が持って帰りやすいのです。
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例によってトラムの無料クーポンを駆使して(ケチでしょう、僕、笑)、上環、中環、金鐘辺りをあちこち・・・。
その詳細はあまりにパーソナルなので省略、でも夕食に付いては書いておきましょう。
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コロンボではあれほどなかった食欲も、シンガポールから香港への機内食くらいから少しは口をつける気にもなり、やや食欲が出てきたって感じです。
到着した香港空港では不本意ながらも小龍包のランチ、ホテルに着いてからはラウンジに出されているものを摘んだり、量的にはいつもほどではありませんが、それでも確実に・・・。
さぁ、その食欲が戻りつつある香港で夜は何を食べましょう。
最初の予定では最近嵌っている深水埗辺りでの香港B級グルメ食べ歩きなんてのを考えていたのですが、予定を変更。
コロンボでは食事にお金を全然使わなかったので、香港では贅沢に、それも量はいらない・・・そんなこんなで思い付いたのが「富臨飯店」という店。
あそこでいかにも香港という食事をしてみよう、前に行ったのはもう10年以上前だし・・・。
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裸一貫、大陸から出てきて香港で大成功をおさめた人は数知れず、この「富臨飯店」の楊貫一氏もその一人です。
1949年、16歳の時にお婆ちゃんにもらった50ドルを握り締めて香港に来たのがそのサクセス・ストーリーの始まり。
香港に着いてまず小さな食堂で厨房見習いとしてこの道に入り、以後料理一筋、後に「またの名を阿一鮑魚とも言う、鮑大王の店」として世界的な名声を博し、その贅を尽くした中華料理はセレブ御用達、豪華中華食材を食べるならここしかないと言わしめるレストランにした人です。
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場所はMTR銅鑼湾(コーズウエイベイ)駅C出口真向かい。
出口から店の大きな看板はすぐに見えて、徒歩10秒くらいと言ったら良いでしょうか。
そういう有名な店にもかかわらず、いや、そう言う店だからか、客のほとんどが知り合いとか常連、あるいは紹介客といった雰囲気。
間違ってもふらっと客が入ってくる雰囲気ではありません。
またそういう客を拒絶するオーラもしっかり出ている店です。
サービスは香港らしく素早いものの、愛想はほとんどなし、かわされる言葉もほぼ広東語オンリーです。
一人だけ英語の上手な人がいましたが、他の人は簡単な会話ですら英語で接しようとしません。
料理の種類は海鮮を中心にかなりな種類有りますが、この店に来たらやはり鮑でしょう。
10年以上前に夫婦でここの鮑を食べたことがあります。
僕がメニューの鮑のところを熱心に見ていると、鮑の入ったコースを進められますが、そこまでもお腹が空いていません。
ということでアラカルトで・・・。
でも、この値段表を見てください。
この店、こういう値段なのです。
一番小さいものでHK$1200+、1HKドルを分かりやすく日本円10円としても、一つ14000円からということになります。
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ところで、鮑の大きさは「頭」(とう)という単位で表されます。
香港では1斤を600gとしていて(ちなみに、中国大陸では1斤500g)、鮑は1斤(600g)における個数で表わすのです。
つまり「10頭」と言えば、乾燥状態で1個60gのものです。
それをこの店で食べるとHK$5800+、6万円を超えるというお値段です。
ちょっと常軌を逸した値段ですが、周りのテーブルの人はごく普通に談笑しながらこうした鮑を・・・。
割と年配のちょっと泥臭い感じの香港人が多い気がしますが、皆さん、超お金持ちなんでしょう。
僕のは「24頭」、ソースは僕の覚えているものでしたが、鮑の方はこの10年、僕はいろいろなところでずいぶん食べました。
昔の感激は残念ながらもうありませんでしたが、歯にまとわりつくようなねっとりした鮑の感触を口いっぱいに感じながら、日本産鮑の味の芳醇さを再認識しました。
もう少し何か食べよう、そう、ここならふかひれだって最高級なはず。
香港でもそのうち食べられなくなっちゃうかもしれないし・・・。
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ソースはオイスターソース系のブラウンソースの方で頼みましたが、果たして、これがほぼ最高のふかひれでした。
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ふかひれのランクでいうと天九翅という最高級品に近い感じのふかひれ。
天九翅はジンベイザメとウバザメの背びれのみを言いますから、こういうヨシキリザメのふかひれはそう言わないのかもしれませんが、一本ずつの繊維がモヤシのように太く、揃っています。
上湯もまた上品な味で、これは美味しいものを食べました。
値段は正確には覚えていないのですが、確かHK$800台だった気がします。
これで実は帰ろうと思ったのですが、この店で昔食べて本当に美味しかったご飯ものがあるんです。
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それはまだメニューにあって、量半分でも特別に作ってくれるというので・・・。
おこわの中国ソーセージ炒飯というもので、僕の記憶通りの味でした。
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およそ日本人でこれを嫌いな人なんていないんじゃないかと思う甘めの醤油味の炒飯、しかもおこわの・・・。
食感も普通の炒飯と違って面白く、でもおこわなのでお腹にたまるのが玉に疵、この一口でやめておこうと思いながら全然止まらない本当に懐かしい美味しさでした。
こんなに軽く食べても簡単にHK$2000+を越してしまうこの店、ちょっと普通の店ではありませんが、どういう店か分って食べる分には、確かに美味しい良質なものが出てくる店なことは確かなようです。
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もちろんクレジットカードでの支払いOKです。
時間は午後10時半、周囲の銅鑼湾はこれからが夜本番とネオンぎらぎら、人の出入りもまだまだすごかったです。
by shackinbaby | 2013-02-12 00:29 | 旅行 | Comments(2)
Commented by まっつん at 2013-02-11 13:15 x
すげーレストランもあるんだな、おれの昼はさっき680円だった
Commented by shackinbaby at 2013-02-11 18:12
>まっつん
俺も普段はそんなもんだよ、ちょっと特別な食事だから写真撮ったり記録に残してるんだよ
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